その「多言語サイト」見積書、ハンコ押す前に見てください。制作費100万円は高すぎです。

その「多言語サイト」見積書、ハンコ押す前に見てください。制作費100万円は高すぎです。

2025/11/25 | 多言語化の基礎知識

100万円のWeb制作見積書にハンコを押そうとしている経営者と、それを止める専門家の劇画風イラスト

こんにちは、セカイウェブ(Tagen5.com)代表の永島蓮汰郎です。
私は現在、香港を拠点に、日本企業の海外進出をWebの力で支援しています。

突然ですが、社長。
今、お手元に「多言語サイト制作の見積書」はありませんか?
もし、その合計金額が「100万円」を超えているなら、どうかそのハンコを押すのを、あと5分だけ待ってください。

「ちゃんとした制作会社だし、相場だから仕方ない」
「安かろう悪かろうでは困るから、高い方にしておこう」

その判断が、会社の貴重な資金をドブに捨てることになるかもしれません。
私は20年以上、Web制作の現場に身を置いてきました。だからこそ、業界の裏側も、原価の仕組みも、すべて知っています。

はっきり申し上げます。
今の時代、多言語サイトを作るのに初期費用で100万円もかける必要は、1ミリもありません。

本記事は、Web制作業界がひた隠しにしてきた「見積もりのカラクリ」と、賢い経営者が選び始めている「初期費用0円・サブスク型Web戦略」について、1万文字のボリュームで徹底的に暴露・解説するレポートの【前編】です。

これを読み終える頃には、その見積書がただの「紙切れ」に見えてくるはずです。

この記事で暴露する「不都合な真実」

  • 見積もりの「ディレクション費」の正体とは?
  • なぜ「オリジナルデザイン」はお金の無駄なのか?
  • 100万円のサイトも、月額1.5万円のサイトも、Googleからの評価は同じ
  • Webサイトは「作る」より「捨てる」時代へ

第1章:その100万円の内訳、説明できますか?〜見積書の解剖〜

一般的なWeb制作会社の高額見積もりの内訳図。ディレクション費、デザイン費、コーディング費などが積み上がっていく様子

お手元の見積書を見てみてください。
以下のような項目が並んでいませんか?

項目 金額目安 実態(私の本音)
ディレクション費 10万〜30万円 ただの「進行管理代」。メール転送代です。
トップページデザイン費 10万〜20万円 デザイナーがPhotoshopで絵を描く費用。まだWebにはなっていません。
コーディング費 15万〜30万円 デザインをコードに書き起こす費用。今はノーコードで短縮可能です。
システム構築費(CMS) 10万〜20万円 WordPressを入れるだけの作業にこの値段?
多言語対応費 20万〜??万円 ここがブラックボックス。翻訳費は別の場合も。

合計すると、あっという間に100万円を超えます。
しかし、この金額の「根拠」は何でしょうか?

「人月単価」という前時代的な計算式

多くのWeb制作会社は、いまだに「人月(にんげつ)」で計算しています。
「この作業には、デザイナーが3日、コーダーが5日かかるから、これくらいの金額」という積み上げ方式です。

しかし、技術は進化しています。
昔なら5日かかっていたコーディング作業も、最新のツール(WordPressの高機能テーマなど)を使えば、半日もかからずに終わります。

「なぜ、技術が進歩して作業時間が短くなっているのに、制作費は下がらないのか?」
それは、制作会社が「高い単価を維持しないと、立派なオフィスの家賃や営業マンの給料を払えないから」に他なりません。
あなたは、Webサイトにお金を払っているつもりで、実は「制作会社の固定費」を負担させられているのです。

第2章:Web業界の「多重下請け構造」が生む見えないマージン

クライアント→大手制作会社→下請け会社→フリーランスという多重下請け構造の図。お金が中抜きされている様子

もう一つの闇が、建設業界にも似た「多重下請け構造(丸投げ)」です。

あなたが発注しようとしている立派なWeb制作会社。
営業マンはスーツをビシッと着ていますが、実際にあなたの会社のホームページを作るのは誰かご存知ですか?

多くの場合、その会社の社員ではありません。
「外部パートナー」と呼ばれる下請けの制作会社や、フリーランスの個人です。

あなたの100万円の行方

100万円で発注された案件の、リアルなお金の流れを見てみましょう。

  1. あなた(発注者):100万円支払う
  2. 元請け(営業会社):40万円を抜き、60万円で下請けに発注(ディレクション費と言う名の利益)
  3. 下請け(制作会社):30万円を抜き、30万円でフリーランスに発注
  4. 実作業者(フリーランス)30万円で制作

なんと、実際に手を動かしてサイトを作っている人には、たったの30万円しか渡っていないのです。
残りの70万円は?
右から左へ仕事を流すだけの「伝言ゲーム代(マージン)」に消えています。

伝言ゲームが招く「質の低下」

コストが高いだけならまだしも、この構造は品質も下げます。

「ここのニュアンス、もっとこうしてほしい」
あなたが営業マンに伝えた要望は、ディレクターを経由し、下請け担当者を経由し、数日後にようやく実作業者に届きます。
その頃には、あなたの熱量は失われ、微妙に内容が歪曲して伝わります。

「高いお金を払ったのに、修正のたびに時間がかかるし、思った通りのものが上がってこない」
そんな経験はありませんか? それは、あなたが悪いのではなく、この業界の構造が腐っているからです。

私は、この「無駄なマージン」と「伝言ゲーム」を極限まで排除するために、「自社一貫体制」かつ「海外拠点(固定費の圧縮)」というスタイルを選びました。
だからこそ、他社が100万円と提示するクオリティを、初期費用0円で提供できるのです。


第3章:なぜ「スクラッチ開発(オリジナル)」は時代遅れなのか

複雑なプログラムコードに縛られ、身動きが取れなくなっている経営者のイラスト(ベンダーロックインの図解)

見積書の中に「オリジナルデザイン構築」「CMS独自カスタマイズ」といった項目はありませんか?
制作会社の営業マンはこう囁きます。
「御社だけの、世界に一つの完全オリジナルサイトを作りましょう」と。

甘い言葉ですが、これは「悪魔の契約」です。
なぜなら、今の時代にWebサイトをゼロからプログラミング(スクラッチ開発)するのは、「デメリットしかない」からです。

リスク①:ベンダーロックイン(業者の囲い込み)

独自のプログラムで組まれたサイトは、作った会社(エンジニア)にしか中身がいじれません。
もし、その制作会社と連絡が取れなくなったり、担当者が退職したりしたらどうなるでしょうか?

「誰も修正できない、ゾンビサイト」の完成です。
他社に修正を依頼しても、「独自のコードで書かれているので、全部作り直した方が早いですね」と言われるのがオチです。
あなたは、その制作会社と一生付き合う(高い管理費を払い続ける)ことを強制されるのです。これをIT用語で「ベンダーロックイン」と呼びます。

正解は「世界標準」に合わせること

では、どうすべきか。
答えは、世界のWebサイトの80%以上で使用されている「サイト構築システム=CMS」を使うことです。

CMSを選ぶべき理由

  • 技術者が多い:世界中に扱えるエンジニアがいるため、制作会社を変えても引き継ぎが容易。
  • 進化し続ける:世界中の開発者がセキュリティや機能を日々アップデートしてくれる。
  • コストが安い:ゼロから作るのではなく、既存の優秀なパーツ(プラグイン)を組み合わせるため、開発費が激減する。

Tagen5.comがCMSを採用しているのは、開発コストを下げるためだけではありません。
「お客様を特定の業者に縛り付けず、自由な状態にしておくこと」が、誠実なビジネスだと考えているからです。

第4章:Webサイトは「資産」ではなく「消耗品」。減価償却の罠

Webサイトの寿命とトレンドの変化を表すグラフ。3年で陳腐化する様子を描写

「100万円かけて立派なサイトを作れば、5年、10年は使えるだろう」
そう思っていませんか? 残念ながら、Webの世界の1年は、現実世界の3〜4年に相当します。

3年前のサイトは、もう「古い」

思い出してみてください。3年前、スマホのデザインやGoogleの検索結果は今と同じでしたか?
Webデザインのトレンド、Googleのアルゴリズム、スマホの画面サイズ…。これらは猛スピードで変化しています。

100万円かけて「納品」されたサイトは、公開された瞬間から劣化が始まります。
3年も経てば、デザインは古臭くなり、新しいiPhoneの表示に対応できなくなり、セキュリティホールも見つかるでしょう。

3年でゴミになるものに、100万円のキャッシュ(現金)を固定しますか?

「所有」から「利用(サブスク)」への転換

賢い経営者は、Webサイトを「資産(不動産)」だとは思っていません。「消耗品(広告)」だと割り切っています。
だからこそ、最初に大金を払って「所有」するのではなく、月額で「利用」するサブスクリプションを選ぶのです。

Tagen5.comの月額制(月1.5万円)には、以下のメリットがあります。

  • 常に最新CMSのアップデートが料金に含まれている。
  • 陳腐化しない:時代の変化に合わせて、少しずつデザインや機能を修正していける。
  • キャッシュフロー:手元の現金を減らさずに、インバウンド対策ができる。

第5章:翻訳費用の落とし穴(文字単価の恐怖)

翻訳会社の見積書イメージ。「1文字20円」が積み重なって膨大な金額になっている図

制作費とは別に、見積書の隅っこに「翻訳費用:別途見積もり」と書かれていませんか?
あるいは、制作費に含まれているとしても、その中身を確認しましたか?

多言語サイト制作において、最もコストが膨れ上がるのが、実はこの「翻訳」です。

「1文字20円」の世界

一般的な翻訳会社の相場は、英語の場合で「1文字15円〜25円」です。
A4用紙1枚分(約1,000文字)を翻訳するだけで、2万円かかります。

Webサイト全体ではどうなるでしょうか?
トップページ、会社概要、メニュー、アクセスページ…。文字数はすぐに1万文字、2万文字を超えます。

【翻訳コストの試算(2万文字のサイトの場合)】

英語のみ: 20,000文字 × 20円 = 40万円

もし、これに「中国語(簡体字)」「中国語(繁体字)」「韓国語」「タイ語」を加えたら?
翻訳費用だけで100万円、200万円請求されることになります。

しかも、これは「イニシャル(初期)」だけの話です。
「季節のメニューが変わった」「営業時間が変わった」。
たった1行修正するたびに、翻訳会社に見積もりを取り、数万円を支払う生活が始まります。

更新できない=死んだサイト

その結果、何が起きるか。
「修正にお金がかかるから、古い情報のまま放置する」という事態です。

外国人観光客がサイトを見て来店したら、「値段が違う」「営業時間が終わっていた」。
これは、サイトがないこと以上に、ブランドを傷つける最悪の結果です。

だからこそ、私は「翻訳・更新費用もコミコミ」の定額制にこだわりました。
Tagen5.comでは、メニュー変更や軽微な修正に伴う翻訳コストは、すべて月額費用に含まれています。
(※大量のページ追加などは別途ですが、日常的な運営コストはゼロです)

「いつでも、何回でも、最新情報に書き換えられる安心感」。
これが、変化の激しいインバウンド市場で勝つための必須条件です。


第6章:月額1.5万円(サブスク)で実現する「持たない経営」

従来の制作会社(初期100万+更新費)とTagen5.com(初期0円+月額1.5万)のコスト比較グラフ

ここまで、Web制作業界の「高コスト構造」と「技術的な無駄」について解説してきました。
これらを全て解消し、中小企業がインバウンドの波に乗るために最適化したサービス。それが「Tagen5.com(セカイウェブ)」です。

「初期費用0円」の衝撃

私たちは、制作にかかる初期費用(着手金)を0円にしました。
「えっ、タダで作るの? 赤字じゃないの?」と驚かれますが、カラクリは簡単です。

私たちは「作って終わり(売り切り)」の商売をしていません。
「長く使い続けてもらい、成果を出してもらうこと」で利益を得る、サブスクリプション(月額制)モデルだからです。

Tagen5.com のプライシング

  • 初期制作費: 0円
  • 月額利用料: 15,000円(税別)
  • ※ドメイン・サーバー代、翻訳修正、システム保守、セキュリティ対策、すべて込み。

「アルバイト1日分」のコストで、24時間働く営業マンを

月額15,000円。
これは、アルバイトスタッフを1日〜2日雇うだけの人件費と同等です。

たったそれだけのコストで、英語・中国語・タイ語を操り、24時間365日、文句も言わずに世界中のお客様に営業し続ける「Webサイト」という優秀なスタッフを雇えると考えてください。
これ以上のコストパフォーマンスの良い投資があるでしょうか?

第7章:Tagen5.comの技術的優位性

CMSと、それが生み出すSEO効果のイメージ図

「安いから、品質も低いのでは?」
そう思われるのも無理はありません。しかし、技術的な中身は、そこらへんの100万円のサイトよりも遥かに高スペックです。
なぜなら、世界中のトップクリエイターが愛用する「世界標準のツール」を厳選して採用しているからです。

① 世界No.1CMSの採用

私たちは、独自のプログラムではなく、世界で最も人気のあるCMSを使用しています。
デザイン性が高く、スマホ対応(レスポンシブ)も完璧。そして何より、「視覚的に編集できる」という特徴があります。

独自プログラムでガチガチに固められたサイトとは違い、将来的に契約を終了した後でも、お客様自身で写真やテキストを簡単に差し替えることが可能です(ベンダーロックインの排除)。

② SEO最強の多言語構築

多言語化には、簡易的なプラグインではなく、プロ御用達のプログラミングを使用しています。
これにより、`tagen5.com/en/`(英語)、`tagen5.com/th/`(タイ語)のように、言語ごとに個別のURLが生成され、Googleの検索エンジンに各言語ページが正しくインデックスされます。

「安く作る」のではありません。「賢くツールを選んで、無駄な開発費を削る」のです。

第8章:FAQ(安すぎて不安?への回答)

最後に、よくいただく質問に包み隠さずお答えします。

Q. なぜここまで安くできるのですか?

A. 「海外拠点」と「営業マン不在」だからです。

まず、私を含め制作拠点が香港にあります。日本の都心にオフィスを構える制作会社に比べ、固定費を圧倒的に抑えられています。
また、私たちが営業に回ることはありません。この記事のようにWebで発信し、お問い合わせいただいた方だけに対応しています。
皆様からいただく月額費用の中に、「立派なオフィスの家賃」や「飛び込み営業マンの給料」は含まれていません。すべて「制作とサポート」に還元しています。

Q. デザインはテンプレートですか?

A. テンプレートをベースに、御社仕様にカスタマイズします。

ゼロから絵を描く「フルオーダー」ではありません。数百種類の高品質なレイアウトパターンから、御社の業種やイメージに合うものを選び、写真や色、フォントを調整して仕上げます。
今のWebデザインは「型」が決まっています。奇抜なデザインよりも、見やすく使いやすい「型」を使うことが、集客への近道です。

Q. 契約期間の縛りはありますか?

A. ありません。いつでも解約可能です。

5年リースのような縛りは一切ありません。「まずは半年やってみて、効果がなければ解約」という使い方も歓迎です。
(※ただし、ドメイン取得等の実費が発生するため、最低利用期間として6ヶ月を推奨していますが、強制ではありません)

結び:賢い経営者は「器」ではなく「中身」に投資する

長文にお付き合いいただき、ありがとうございました。

最後に、もう一度だけ言わせてください。
Webサイトは、ただの「箱(器)」です。

どんなに立派な器を用意しても、中に入っている料理(コンテンツ・写真・翻訳の質)が不味ければ、お客様は二度と来ません。
逆に、シンプルな器でも、中身が素晴らしく、お客様への愛(おもてなしの心)が詰まっていれば、行列ができます。

100万円の予算があるなら、そのすべてを「箱」に使わないでください。
「箱」は、私たちの月額1.5万円のサービスで十分です。
浮いた90万円で、プロのカメラマンに最高の写真を撮ってもらってください。
新メニューを開発してください。
スタッフの笑顔のために使ってください。

それが、2026年のインバウンド市場で勝つための、最も賢い投資です。

その見積書にハンコを押す前に、一度、私とお話ししませんか?
あなたの会社の魅力を世界に届けるお手伝いができることを、心から楽しみにしています。

Web制作のセカンドオピニオン、受付中

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永島蓮汰郎

この記事を書いた人:永島 蓮汰郎(Rentaro Nagashima)

セカイウェブ(Tagen5.com)代表 / Webプロデューサー。
ウェブサイト制作歴20年以上。現在は香港を拠点に、日本企業の海外進出支援やインバウンド対応サイトの制作を行う。
「言葉の壁を越えて、日本の良いものを世界へ」をミッションに、初期費用0円・月額定額制の多言語サイト制作サービスを展開中。業界の悪しき慣習を打破し、適正価格でのサービス提供に情熱を注ぐ。

多言語化の基礎知識その「多言語サイト」見積書、ハンコ押す前に見てください。制作費100万円は高すぎです。